医師とコミュニケーションを上手に取る方法
先生と話すのって緊張するよね・・
いつも何を話そうとしたのか忘れちゃう!
医師とお話しやすくなるコツをお伝えします!
不安な症状があって受診したけれども、忙しそうな医師の勢いに気圧され、医師と上手く会話できず、自分の病気もよくわからないし、聞きたいことも聞けなかった、という事はありませんか?
そんな迷える患者さんたちへ、医師とコミュニケーションを上手に取る方法をお伝えします。
結論
- いつからどういう症状で困っているか手短かに伝える
- 今まで罹った病気を把握しておく
- 内服中の薬剤を把握しておく
- 聞きたい事はあらかじめメモしておく
- 医師も人間と心得る
です。それでは1つずつ具体的にご説明していきましょう。
1. いつからどういう症状で困っているか手短に伝える
大体コミュニケーションで困るのは、初診の時ではないでしょうか。これは医師側からしてもそうです。まずいつから、どのような症状があるのか端的にお伝え下さい。例えば、3日前から下腹にズキズキとした痛みがある、のように具体的な方がよくわかります。
患者さんによっては、丁寧に症状が始まった最初から細かく教えてくださる方もいますが、情報は多ければ多いほどよいというものでもなく、医師側からするとそこはあんまり関係なさそうだな、と判断している場合もあります。大体の医師は必要な情報が不足していれば追加して聞いていきます。
2.今まで罹った病気を把握しておく
今まで何の病気にかかったことがあるか、手術をしたのか、今現在治療中の疾患はあるのか、教えて下さい。子供の頃盲腸をした、出産で帝王切開をしたなども教えて下さい。患者さんが些細なことと思っていても、医師からすると現在の病状に関係する事もありますので、ここは細かく言っていただいて大丈夫です。もちろん風邪や軽い腸炎など誰でも経験するようなものは省いても構いません。高血圧など、薬を飲んで今は落ち着いているとしても、教えていただけると助かります。
3.内服中の薬剤を把握しておく
ドラッグストアなどで売っている市販薬の使用も含め、今飲んでいるお薬の内容を教えて下さい。疑う病気によっては、サプリメントや健康食品の内容についても伺うことがあります。特に高齢の患者さんの場合、色んな診療所、病院に受診され多数の薬剤が出ていることがあります。お薬手帳に薬剤師から貰えるシールを貼っておくと、いざ初めての病院に受診した際にも内容が一目瞭然となり医療者としても患者さんの状態を把握しやすいです。
4.聞きたい事はあらかじめメモしておく
一度診察室を出て行ってから次の患者さんをお呼びした時に、さっきの患者さんが質問したいと言っている、と言われることがままあります。聞きたいことがあったのに、医師を目の前にすると緊張したり話すペースを掴めず、お大事にと言われるがまま診察室を出て行ってしまうのだと思います。ご質問はありますかと毎回聞いてくれる医師なら良いですが、私が言うのも何ですがおそらく少数派でしょう。お金を払って診察に行くのですから、不明な点については積極的に質問するべきだと思います。あらかじめ聞きたいことがあればメモしておくのが良いでしょう。またその場の診察中に思い浮かんだ疑問も、すぐに聞いておくのが良いと思いますが、つい聞きそびれてしまった場合には、その後診察室の外で看護師や医療事務に伝えて貰えば、返答できることもあります。
5.医師も人間と心得る
身も蓋もないことを言いますが、医師も人間であり完璧な存在ではありません。もともとあまり話を聞いてくれる医師でなかったり、疲れていて気分のムラがあったり、時に患者さんに思いやりのない言葉をかけてしまうことがあるかもしれません。そんな時はあまり気にせず、未熟な医師だ、と思ってください。人口の少ない地域に住んでいる場合は診療所・病院や医師を選ぶことが難しいかもしれませんが、ある程度都会であれば、医師は一人ではありません。必ずあなたの助けになってくれる医師がどこかにいるはずです。相性もありますので、合わないなと思う場合は適当に理由(家族がそこに通っている、など)をつけて他院へ紹介して貰いましょう。
いかがでしょうか、この記事が少しでも患者さんのお役に立てれば幸いです。